戦略コラム

ハンド確認

この記事では、ハンドの確認について記載します。ポーカーをやる中で、最も多く行う動作がハンドの確認です。このハンドの確認にはコツがあります。迂闊な確認を方法だと相手に情報を与えてしまう可能性があります。

ハンドの確認方法

隣の席のプレイヤーに見えるような方法でハンドを確認する人はいないでしょう。相手に情報を与えてしまうことになります。そのため、ハンドの確認は自分しか見えないように行う必要があります。

右手前をめくる確認方法

これが最もオーソドックスな確認方法です。カードを2枚重ねて伏せた状態で、横向きにカードを置きます。両手でカードを覆い隠します。その上で、両手の親指で、カードの右手前を少し捲ります。2枚のカードが重なっているので、この時にカードを少しずらす必要があります。カードの右手前には、カードの数字とマークが必ず記載されています。

左手前をめくる確認方法

人によっては、左手前を捲る人もいます。上述した内容と同様にカードを2枚重ねて伏せた状態で、縦向きにカードを置きます。この場合は、左手前にカードの数字とマークが必ず記載されています。

プリフロップハンドを確認するタイミング

プリフロップでカードが配られたときに、カードをいつ確認するのが良いかということについて記載します。カードを見たいがあまりに配られた瞬間にカードを確認してしまっている人もいるのではないでしょうか。ここでは、お勧めのタイミングを紹介します。

トーナメントのカード確認

トーナメントは、ブラインドがどんどん上がってくるため、プリフロップのスチールが非常に重要な要素となります。また、トーナメントは非常に長い時間、同じプレイヤーと同じテーブルにつくので相手のクセを見抜くチャンスが増えてきます。
カードを確認するタイミングは、「自分のアクションになってから」が最も良いです。他のプレイヤーのアクションの前にカードを確認すると、カードを確認したときの顔を見て、相手がその内容に付け込んで来る可能性があります。特に、BBのプレイヤーが、他のプレイヤーよりも早くカードを確認し、落胆したような顔をしていると多くの他のプレイヤーは「今、レイズすればBBがフォールドするであろうから、スチールが成功する」と考えて、レイズして来るでしょう。
ただ、完全に自分のアクションになってからカードを確認すると、ゲーム全体の進行が遅れてしまいます。そのため、以下のタイミングがお勧めです。
①自分より手前のプレイヤーから、コール・レイズが入ったとき。
相手のアクションに対して、自分のカードを確認して何かしらの判断を下さなければいけないためです。
②フォールド回っているときに、自分の2つ右隣の人にアクションが回ったタイミング
自分の右隣の人には、さすがに自分がハンドを確認しているときの顔は見られていないだろうという考えに基づいています。また、タイミング的にもちょうど良いと考えています。

リングゲームのカードの確認

最も良いタイミングは「自分のアクションになってから」であることは間違えありません。ただ、リングゲームは、ブラインドが一定であるため、トーナメントに比べればスチールがそこまで重要ではありません。リングゲームは、ひたすら良いハンドが来るのを待つという戦略もとれるので、カードが配られたタイミングでカードを確認してもよいかもしれません。

フロップ以降でのカードの確認

フロップ以降でボードにカードが落ちたときに、カードを確認したくなることがあるでしょう。そのときに、注意すべきことを記載します。

フラッシュボード

ボードに3枚のスートが落ちたタイミングで自分カードを確認すると一般的には「まだフラッシュはできていない。」と捉えられます。これは、「ボードと同じスートのカードが一枚でもあるか」ということを確認しに行くからです。仮にあなたがA,4ダイヤのスートでフロップを見に行ったとき、フロップにダイヤが3枚落ちたとします。このとき、あなたは「ダイヤが落ちた!」と心の中で喜ぶはずなので、カードを確認することはしません。一方で、AAでフロップを見に行ったときに、ダイヤが3枚落ちたとすると、あなたは「手元にAのダイヤはあったかな。」と確認するでしょう。もちろん、必ずこのような行動を行うとは断定できませんが、こういった思考があることは覚えて起きましょう。

良い役ができたときだけ or 何もできていないときだけ確認する。

これはテルの一つと言えます。特定のタイミングのときだけカードを確認していると、「同じ状況では同じ事象が起こっている。」と相手プレイヤーに付け込まれる可能性があります。記憶力に自信がない方やテルを隠したい方は、ボードにカードが落ちる度にカードを確認するクセをつけるとよいですね。

-戦略コラム