本記事ではHoldem Manager 2における、Tournament Filtersの設定項目を解説します。
Tournament Filtersで設定可能な項目
Tournament Filtersを使用すると、トーナメント用のスタッツのフィルタリング設定が可能です。Tournament Filtersを有効に機能させるためには、十分な数のハンド履歴が必要です。リングゲームと違い、トーナメントではハンド数が集まりづらいため、この点には注意が必要です。Tournament Filtersの使い方はやや複雑ですが、慣れればトーナメントの状況に応じた分析が可能となり、有効に使うことができます。
Tournament Filtersは上記の図のようにプレイヤーのスタックサイズにより10段階で設定可能です。
左側の列は、その時点でプレイヤーが持っているスタックの範囲です。例として、1-3であれば1BB~3BB程度の非常に小さいスタックの場合、ということですね。
右側のセレクトボックスは、過去のハンド履歴のうちスタッツの表示に使用する範囲を設定可能です。プレイヤーのスタックがどの範囲である場合に対象とするかを選択することが可能です。デフォルト値の1~81+の場合、全てのハンド履歴をスタッツ表示に利用するということになります。
[Default]
Defaultをクリックすると各値がデフォルトの設定値に戻ります。カスタムした値を設定している場合は誤って押さないように注意してください。
[Recommended]
Recommendedをクリックすると、各値が自動的に推奨値に設定されます。カスタムした値を設定している場合は誤って押さないように注意してください。
オススメ値を設定すると上記の画像のような値に設定されます。この設定の意味は、プレイヤーが過去に同じくらいのスタック量だったときのハンド履歴のみを参考にする、という意味です。例えば、トーナメントでスタック量が5BBの場合と30BBの場合では取りうるアクションも変わってきますよね、5BBしか無いのに2.5BBのレイズをすることはなく、オールインの頻度が多いでしょう。反対に30BBを持っていていきなりオールインすることも少ないと思います。
こうしたスタックによるプレイの違いをフィルタしてくれるのがTournament Filtersの機能です。
Tournament Filtersの使い方と設定例
基本的にこの機能を調整する必要はなく、HUDでかなり高度な使い方をする一部のユーザ以外はデフォルト値に設定しておいても問題がない項目です。HUD Filtersで設定可能な項目は下記のとおりです。
- Filter for # of Players
- Filter by Date
- Filter by Limits
Filter for # of Players
#はテーブルでプレイしているプレイヤー数で、MinとMaxはそれぞれ統計を表示する最少人数・最大人数を設定します。
Filter by Date
・Include hands never than XX months old
HUDオーバーレイがスタッツを表示する期間を設定します(単位:月)。ここに設定した月数より古い情報は表示されません。
・Use last XX hands
直近の何ハンドまでのハンド履歴を使用するかを設定する項目です。0に設定されている場合は全てのハンド履歴を使用します。
Filter by Limits
・Includes hands from other limits
チェックすると、他のリミットでのハンド履歴が含まれるようになります。
・Mix Fast and Non-Fast hands together
チェックすると、ファストゲームとノン・ファストゲームのハンド履歴が両方含まれるようになります。
※ファストゲームは、PokerStarsでいうZoomのような、ファストフォールドが可能な形態のゲームのことです。
Add VPIP/PFR stats based on -
このチェックボックスにチェックを入れると、プレイヤーのスタックサイズに応じたVPIPとPFRをポップアップに表示してくれるようになります。
※画像は公式サイトより引用