基礎戦略

バブルライン

バブルラインとは、トーナメントにおいて入賞が確定する一つ手前の状態を指します。8位から入賞賞金が発生する場合は、9人が残っている状態をバブルラインと呼びます。

バブルラインを意識する理由

トーナメントは、入賞しなければ賞金は出ません。そのため、ゲーム開始1分で飛んでも、入賞直前で飛んでも同じ結果です。そうなると、賞金が獲得できる"入賞"のタイミングが重要な要素となってきます。

インザマネー

トーナメントで入賞して賞金を取ることを"インザマネー"と言います。略して"インマネ"と呼ばれることが多いです。よく自分のポーカー歴を話すときも、「海外トナメでインマネ経験有」と言われます。

バブルラインにて何を考えるべきか

バブルラインに到達したということは、あなたは長時間をかけてトーナメントを勝ち抜いてきたということです。ここで判断を誤って飛んでしまうとこれまで書けた時間が水の泡になってしまいます。ここでは、バブルラインで何を考えるべきかを検討します。

何を目的とするか

トーナメントの参加にあたり、あなたが何を目標とするかをもう一度考えましょう。前述したようにインマネ(入賞すること)が目的なのか、1位で優勝することが目的なのか、1万$の賞金を得るといった一定金額以上の賞金を取ることが目的なのかがあるでしょう。

インマネ(入賞すること)が目的

もしインマネを目的にするのであれば、やるべきことは「飛ばないこと」になります。無理な勝負をする必要はありません。他のプレイヤーが飛ぶのを待つか、自分が勝てるときだけ(必ず勝てる勝負はありませんが)勝負に出るかです。

優勝することが目的

もし優勝が目的であれば、バブルラインに影響されることはなく、多くのチップを取ることを考えて行動する必要があります。もちろん、相手プレイヤーのバブルラインでの心理状況を鑑みて戦略を立てることは必要です。

一定金額以上の賞金を取ること目的

一定金額以上の賞金を取ることが目的であれば、より細かく状況を見極めましょう。例えば、8位から入賞で、6位の賞金が1万$だったとします。あなたの目的が1万$以上の賞金を入手することであれば、あなたは6位以上になることを考えなくてはいけません。つまり、あなたにとってのバブルラインは7名残ったときになります。また、9名残っているときに、あなたを含む3人のプレイヤーが明らかにショートであった場合は、時間が経てばあなたが7~9位になるのは明白です。この場合、どこかで必ず勝負にでなくてはいけません。

チップ状況

もちろんですが、あなたのチップ状況によって戦略は大きく異なります。自分のチップと周囲のチップを必ず確認しましょう。

あなたがビックスタックの場合

このときは主に2つの戦略が考えられます。どちらの戦略を選ぶかは上述した"何を目的にするか"によります。

ただひたすら相手が飛ぶのを待つ

あなたはビックスタックなので何回BBが回ってきても、困ることはありません。あなたより先に厳しい状況に追い込まれるプレイヤーの方が多いので、相手が飛ぶを待つことも一つの戦略です。

ガンガン攻める

あなたは大量のチップを持っているので、他のプレイヤーを一撃で飛ばすことができます。そのため、バブルラインではビックスタックのレイズにはなかなか対抗できません。この心理状況を活かして、ガンガン攻めてチップを稼ぐのも一つの戦略です。

あなたがショートスタックの場合

このときも主に2つの戦略が考えられます。しかし、ショートであるためどちらも厳しい戦略です。

徹底的に待つ

あなたよりもショートスタックのプレイヤーがいる場合は、相手が飛ぶのを待つのも一つの作戦です。しかし、一番ショートがダブルアップして自分が一番ショートになる可能性もあります。もしくは、先にBBが回ってきて自然死してしまう可能性もあります。状況を鑑みた上で、待つのも一つの戦略です。

勝負に出る

オールインを入れるか、相手のオールインにコールすることです。うまく行けばダブルアップすることができます。1度でもダブルアップすることができれば、状況を改善することができます。勝率が50%以上あるハンドを持っているのであればオールインが妥当な戦略といえます。

バブルラインでの暗黙のルール

トーナメントでは、ショートを飛ばして順位を上げるための暗黙のルールのようなものが存在します。これは、絶対やらなくてはいけないわけではありませんが経験者は必ず知っている内容です。

そのルールとは、ドショートがオールインしたときに、ビックスタックのプレイヤーはコールし、コールしたプレイヤーはフロップ以降はチェックで回しショーダウンを実施します。これを行うことで、ドショートがポットを取る確率を下げることができます。

 

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