インタビュー

[インタビュー]ポーカー勉強歴3カ月でJOPT優勝!黒田洋介さん!

今回は、2021年7月に開催されたJOPTのメインイベントの優勝者の黒田洋介さんを取材しました。ポーカー勉強歴3カ月で818人の頂点に立った偉業の詳細を伺いました。黒田さんのポーカーの強さの秘訣や、ポーカーを始めたきっかけなど、余すことなくお届けします!

インタビュー

<<ポーカー全般について>>

---JOPTの優勝おめでとうございます。ポーカー勉強歴3カ月で優勝と伺いました。すごいですね。黒田さんがポーカーに興味を持ったきっかけを教えてください。
黒田さん:ポーカー(テキサスホールデム)を知ったのは3年前なんですね。ラスベガスに旅行する機会があったので、カジノに行くためにブラックジャックやポーカー(テキサスホールデム)のルールを覚えたという形です。ブラックジャックはルールがシンプルだったんで、カジノでも結構プレーしていました。ポーカーもやってみたんですけど、やっぱり何もわかっていなかったんでうまくはいきませんでしたね。

---初ポーカーの結果はどうだったんですか?
黒田さん:いやー負けました。キャッシュゲームに参加して、5万円を使い切る気持ちでプレーしていて、どうにか2万円程度残りました。使い切る気持ちだったので、自分の中ではプラスと考えています(笑)。「カジノゲームって面白いな」と思って、日本に帰ってきて2回くらいアミューズメントカジノにも行きました。初めて行ったお店はアキバギルドさんですね。「カジノゲームを日本でもこんなに楽しむことができるんだ。」と感動しました。それからは、まったくポーカーはやっていませんでした。

---ポーカーを本格的に始めたきっかけや、始めた頃の話を聞かせてください。
黒田さん:ポーカーを本格的に始めようと思ったのは今年のGWですね。仕事も落ち着いて、「新しい趣味を持ちたい。」と思っていたので、ポーカーを始めました。ポーカーを始めてからは、まずは勉強ということでいろんな情報を見ました。それこそ、修羅のポーカーさんの記事を見て、ルールや戦略を覚えましたよ。ポーカー始めたときは、Youtubeのポーカーの沼さんの動画をよく見ていました。一通りポーカーの知識をつけた後は、3MillionPokerClubさんに入会しました。体系的にポーカーの戦略を理解できました。一番印象的だったのは、りょうなさんの講習会でしたね。「すごいプレイヤーってこんなに相手のハンドが読めるんだ。こんなこと考えてプレーしているんだ。」と衝撃を受けました。GTOなんかも学んではいましたけど、「GTOが絶対ではない。」ということに気づかされましたね。受けた影響は大きいです。

---普段はどういうところでポーカーをされているんですか?
黒田さん:平日は毎日1~2時間くらいオンライン打っていますね。土日は、アミューズメントカジノに行っています。10時間くらいやってますね。それこそ、この3カ月は毎週末行ってましたよ(笑)。

---アミューズメントカジノはどこに行かれるんですか?
黒田さん:アミューズメントカジノは、アクセスが良いところを回っていますね。結構いろんなお店に行きましたよ。シブヤギルドさん、中目黒のP3さん、横浜のFamily Potさんとかですね。なので、トナメばっかりをプレーしています。

---いろんなところでポーカーしてらっしゃるんですね。3カ月ポーカーをガッツリやってみて、黒田さんのプレースタイルについて教えて下さい。
黒田さん:ブラフ多いですね(笑)。負けるときも勝つときもだいたいブラフしてます。プレースタイルの話になると、状況によってですね。降りがちなプレイヤーがいると結構広いレンジでオープンしてます。JOPTのFTでも結構いろんなハンドで参加していたと思います。基本はタイトアグレだと思っているんですが、どうでしょうね。あっなんか、「タイトアグレでブラフ多めで状況に応じてスタイル変えている」となると結構強そうな感じがしますが、そんなことないですよ(笑)。うまくいくときもあれば、失敗することもあるので、まだまだプレースタイルは模索中ですね。

---プレースタイルは模索中とのことですが、尊敬するポーカープレイヤーはいますか?
黒田さん:木原さんですね。プレーを凄い見ているとかじゃないんですが、ポーカーへの向き合い方が素敵だなっと思って尊敬しています。ポーカーを人生を豊かにするものとして捉えているところに非常に惹かれます。なので、自分もポーカーを楽むことを一番大事にしたいと考えています。

<<JOPTについて>>

---JOPTの権利はどこで獲得されたんですか?また、参加獲得のために何回くらいトーナメントに参加されたんですか?
黒田さん:一番最初の権利を取ったのは池袋のリレイズさんでした。あとは、六本木のBACKDOORさんと六本木のBLOWさんですね。この3権利を獲得するのに、参加したトーナメントは9回だったと思います。

---えっ、9回で3権利取ったってことですか!?すごいですね!
黒田さん:そうなんですかね。特に意識したことなかったです。でも、負けるときはあっさり早々に負けることもありましたし、ラッキーだったんでしょうね。

---JOPTの3日間はどういうことを考えていましたか。
黒田さん:まずは、なんと言っても楽しむことですね。「ポーカーを楽しめないと良いプレーは絶対できない。」と考えています。なので、焦ったりイライラするような状況になると、「この状況から脱出する。」ということを意識するようにしていました。バットビートくらった後なんかは、家族に電話して話を聞いてもらうことで落ち着きを取り戻すってこともやっていました。家族はポーカーについてよくわかっていないですけどね(笑)。あとは、「一つ先、二つ先の見る。」ということを意識していました。なので、Day1にいたらDay2突破してDay3に行くとか、Day2にいたらDay3のFTに行くとか、そういうことを目標に考えていました。

---JOPTの一番苦しかったのはどんなときでしたか?
黒田さん:Day1ですね。ブラフ失敗ばかりでしたし、ボトムペアでコールしちゃってポット取られるというのを何回もやってしまいました。良いプレーが全然できていなかったと思います。Day1はどうにか通過しましたが、そのときの持ち点が確か45,000点で30BBくらいだったと思います。ちなみに開始時点で40,000点だったのでほとんど増やせませんでした。

---ということはDay2 Day3は好調だったということですね。
黒田さん:そうですね。Day2 Day3はポーカーを楽しめていたので、良いプレーができたと思います。同卓したプレイヤーさん達が良い人ばかりだったので、楽しくプレーできたことが要因だと思います。

---印象的なハンドはありますか。
黒田さん:印象的なハンドというわけではないですが、「自分がやられて嫌なことを、相手にしたらうまく行った。」という体験がありました。私がプリフロップでオープンした後、SBの方に3betを返されたんですね。その時のハンドは確かAスートの微妙なキッカーだと思います。それをコールして、フロップでAが落ちたんですね。相手からベットされ、弱気になって降りたんですよ。相手プレイヤーから「KKだったんだよね。」と言われて悔しい思いをしました。これと同じ状況が今度は自分がKK側で起きたんですよ。自分がKK持っていて、プリフロップで3betした後に、フロップでAが落ちたときに、ベットするか迷ったんですが、「自分がやられて嫌だったこと。」を思い出してベットすると相手が降りてくれました。プレーが正しい云々はよく分からないですが、「トーナメント中にも学びがあるな。」と思いました。

---バブルラインで意識したことはありますか?
黒田さん:バブルラインのときに結構チップを持っていたんですね。そして、インマネよりも優勝という名誉が欲しかったのもあったので、プレッシャーを感じるようなことはなかったです。プレッシャーは感じていなかったんですけど、ハンドフォーハンドのときにミスしたことが思い出です。ハンドフォーハンドが初めてだったので、動揺してたんですよ。そのとき、SBだったんですが、自分まで全員フォールドでハンド見たらAKだったんですね。なんですが、自分がBBとなぜか勘違いしてハンド捨てちゃったんですよ。「あーー」って言っちゃいましたね。周りのプレイヤーに「初めてのハンドフォーハンドで動揺してる」と話したら、「山程チップ持ってるんだから焦る必要ないじゃないですか。」とフォローしてもらいましたね。周りの人が良い人ばかりで本当によかったです。

---バブルラインで意識的に攻めたりはしたんですかか?
黒田さん:やっぱりチップを持っていたんでアグレッシブにプレーしていたと思います。「Day2終盤は周りは全員自分より上手い人しか残っていない。普通の状況で普通にプレーしたらうまい人には勝てないから、こういうところで積極的に攻めるしかない。」と思ってプレーしていました。

---バブルライン以外でも何か意識してプレーしたことはありますか?
黒田さん:よくオールインしたと思います。これは理由があって、ポストフロップだと他のプレイヤーには勝てないと思ってたんですね。上手いプレイヤーはポストフロップがうまいので自分は及ばないと思っていました。それに相手のプレイヤーが自分を格下に見ている場合は、「ポストフロップに持っていきたい。」と思っているはずだから、プリフロップでオールインすれば、相手は「今回は降りて、別のハンドでポストフロップに持ち込む。」と考えるだろうということを思っていました。

---FTに進んだときはどんな気持ちでしたか?
黒田さん:「おぉー。ついに来てしまった。」と思いましたね。もちろん、目指してはいたんですけど、いざ来てみるとなんとも言えない気分でした。確かFTになったときは、一位の人が大量にチップを持っていて、私は確か二位か三位くらいだったと思います。けど、一位の人が圧倒的にチップを持っていたので、残りのメンバーはほとんど同じくらいのチップ量で必死だったと思います。

---ヘッズアップに進んだときはどんな気持ちでしたか?
黒田さん:FTのときと同じく「おぉー。ついに来てしまった。」と思いましたね。そのときに、自分は一位で二位の人の4倍くらいチップを持っていたんですよ。なので「これはさすがに負けたら恥ずかしいぞ。」と思っていました。後は、二位の方は周りに友人が来て応援していたんですね。私はポーカー界に友人がいないのでちょっと寂しいなと思っていました(笑)。

---では、FTで3人残っているときに、黒田さんが3位の方を飛ばしたということですか?
黒田さん:そうですね。そのハンドは劇的でした。

<黒田さんのハンド>

<プリフロップ>
BTN:コール(リンプイン)
SB:レイズ
BB(黒田さん):リレイズ
ここでBTNの方から黒田さんにチップ残量の確認が入ります。
BTN:コール
SB:フォールド

<フロップ>

BB(黒田さん):チェック
BTN:ベット
BB(黒田さん):コール

<ターン>

BB(黒田さん):ALL-IN
BTN:コール

<BTNのハンド>

<リバー>

BB(黒田さん):フラッシュ
BTN:ワンペア

黒田さん:ターンでガットショットフラッシュドローだったので、これは勝負と思ってALL-inしましたね。相手からAAが出てきてびっくりしましたが、ラッキーで勝てました。

---まさに劇的ハンドですね。では、ここでずばり、JOPT優勝できた要因はずばり何でしょうか?
黒田さん:精神状態を保てたことですかね。楽しむということ忘れずにプレーできたことだと思います。私にとっては、たぶんこれが一番重要なんでしょうね。

---今後の目標はありますか?
黒田さん:やはりWSOPで結果を残すことですね。今回のJOPTの優勝で400万円以上の権利があって、この権利も期限があるので、今年のWSOPで全部使うことになります。なので、たくさん参加して結果を残したいと思っています。

---本日はインタビューにご協力頂きありがとうございました。
黒田さん:こちらこそ、ありがとうございました。これからもポーカーを通して色んな方と関わりたいと考えています。今後とも、よろしくお願いいたします。

黒田さん情報

氏名 黒田洋介(twitterはこちら)
生まれ 1986年
出身 埼玉
家族構成(2021年8月時点) 妻と2人暮らし
ご職業 リアル謎解きゲーム・イベント制作運営会社・株式会社ハレガケの代表

 

-インタビュー