今回の記事では、2021年の9月に行われたWPT JAPAN 2021の優勝者のごんたんさんを取材しました。優勝秘話から、行きつけのお店GreenRoomCasinoさんについて伺いました。WPT JAPAN 2021の最終局面でのドラマティックな戦いについても触れています!
インタビュー
<<WPTについて>>
---WPTの優勝おめでとうございます。また、インタビュー依頼・トロフィー写真の提供もありがとうございます。
ごんたんさん:こちらこそ、ありがとうございます。Twitterでのコメントが実現するとは思ってもいませんでした。修羅ポさんの記事はポーカー始めた時から見ていたので、インタビューされるなんて光栄です。
---ありがとうございました。それでは、さっそくWPT優勝の秘話を聞かせてください。まずはサテライトですね。
ごんたんさん:サテライトは、GreenRoomCasinoさんで獲得しました。埼玉にあるお店です。権利は3権利のフル持っていましたよ。なので、満を持してWPTに臨んだ形ですね。
---フルスタックということですね。ちなみに、権利獲得のために何回くらいサテライトトーナメントに参加したんですか?
ごんたんさん:サテライトは4回ですね。なので、割と効率良く権利を取れたと思っています。
---3/4ってことですか!?凄い勝率ですね。WPTは今年が初めてだったんですか?
ごんたんさん:去年のWPTに参加しました。雅叙園で行われたやつですね。Day1は通過したんですが、Day2の昼過ぎに飛んでしまいました。大きいトーナメントだと他にもポーカー甲子園や、戦国に参加したことがあります。2021年春の戦国ではFTに進み、9位の成績を残すことができました。
---なるほど。WPTの3日間はどんなことを考えていましたか?
ごんたんさん:Day1の話をすると、仲間内で「みんなでDay2に行けたらいいね」と話していて、「まずはDay1」という感じでした。自分を含め4人で参加して、2名がDat1通過したという形ですね。Day2は自分の中で「去年からの記録を更新するぞ!」と意気込んでいました。Day2の夕方時点で結構チップを持っていたので、Day3は見えてきたと感じていました。
---Day1から徐々にモチベが上がってきた感じですね。WPTで1番苦しい場面はどこでしたか?
ごんたんさん:Day1ですね。私はフルスタックで入ったんで4万点もっていたんですね。1権利の人は2万点なので、倍もっていることになります。なので、チップ量のアドバンテージを活かし積極的に攻めようと思っていたんですが、私:QQ VS 相手:AKと当たって、Aが落ちてしまい早々に2万点になったんですね。そこが苦しかったです。レイトレジスト終わるまで、ずっと2万点前後をさまよっていたのでその時間は辛かったです。Day1はレイトレジストの後にダブルアップが2回続いて、チップを増やしました。Day2は好調で、Day3に向けても結構チップを持っていたと思います。
---では、Day3の話を聞かせてください。バブルラインのときはどんな心境でしたか?
ごんたんさん:長かったですね。確か、80分くらいバブルラインが続いていましたよ。ショートの人が複数いたし、私は結構チップを持っていたと思います。確か上位10人には入っていたと思います。バブルラインでは、インマネ圏内にいるのはわかっていたので、積極的には参加せず強いハンドをしっかり待ってプレーしていました。
---堅実なプレーですね。FTに進んだときはどうでしたか?
ごんたんさん:特に緊張とかはありませんでした。というのも、戦国のときにFTに進んだ経験があったので、そこは慣れがあったと思います。あと、今回の場合はFT時点でチップリだったので焦ることもありませんでした。良い状況を維持できていたと思います。
---では、最後のHUになったときはいかがでしょうか?
ごんたんさん:ここはあと一歩で優勝と考えましたね。3人のときに私がチップリで、残り2人が「All-in」→「All-in」とプリフロップでAll-inが入ったんですね。このとき、残り2人のスタックが同じくらいだったんで、「これで準優勝は確定じゃん。」と思ってました。なので、自分が描いたプランでHUに進んだのでよかったと思います。
---WPT中にうまくいったプレーを教えて下さい。
ごんたんさん:これはHUの場面ですね。HUの相手プレイヤーはFT前から同卓していて、リンプを多用する人だったんですね。
<ごんたんさんのハンド>
<プリフロップ>
SB:コール(リンプイン)
BB(ごんたんさん):レイズ
SB:コール
ごんたんさん:このときは、ハンドが強かったし、ブラインドも上がってきていたので通常よりも大きめのレイズをしました。
<フロップ>
SB:チェック
BB(ごんたんさん):チェック
<ターン>
SB:ベット(ポットの40%くらい)
BB(ごんたんさん):コール
<リバー>
SB:ベット(ポットの70%くらい)
ごんたんさん:ここが一番考えました。相手のハンドにポケットペアやTヒットはあるし、何よりポット70%はこの後の戦いを考えるときついベットでした。しかし、相手はブラフができるプレイヤーと思っていましたし、FT前のテーブルで同じようにブラフしてキャッチされるところを見ていたんですね。ベットするまでの間とかが、そのときと同じだと感じました。
BB(ごんたんさん):コール
<相手のハンド>
ここでチップを大きく増やせたのが本当によかったです。後は、そのままプッシュして優勝できました。
---WPTで一番うまくいったプレーで優勝きめたということですね。ずばりWPT優勝の要因はなんでしょうか??
ごんたんさん:コインフリップで負けなかったことですねw運です。ただ、今年1年間はしっかり座学をしたので、その成果が出たんだと思います。戦国9位→WPT優勝と勉強した成果が出てきていると感じています。
---勉強した内容が成果に出るのは嬉しいですよね。WPTに参加されたプレイヤーについて感じたことはありますか?
ごんたんさん:総じてレベルが高かったですし、若いプレイヤーが多かったと思います。去年は、幅広い年代の人が参加していましたが、今年は若い人が多いという印象を持ちました。また、女性プレイヤーが多かったと思いますし、「この人うまいな。」と思う女性プレイヤーもたくさんいました。私が普段通っているGreenRoomCasinoさんは、中年男性が多いので、そこが新鮮でしたね。
---WPTのプライズについて教えて下さい。
ごんたんさん:約330万円分の海外渡航費・トナメ参加権利を獲得しました。なんですが、WPTは他の日本の大きなトナメと違って、"WPT"でしか使えないんですね。なので、これから始まるWSOPには使えないのがちょっと残念です。ただ、コロナもあるのでプライズの期間は延長されているので、コロナが落ち着いたらWPTの他の国の大会に参加しようと思っています。今年の12月に開催されると聞いているので、そこで使おうかと思っています。
<<ポーカーについて>>
---ありがとうございます。ここからはポーカーの話を聞かせてください。ポーカーを始めたきっかけは何でしたか?
ごんたんさん:約3年前に初めてABEMA TVのGacktさんが出ている「POKER × POKER」を見たのがきっかけですね。なんか面白そうと思って、西川口のBJというアミューズメントカジノに行きました。そこはリングゲームがメインだったんですね。そこにちょくちょく行っていました。1年半前からGreenRoomCasinoさんに行くようになりました。トーナメントが主流でトーナメントにのめりこんで行きましたね。
---ポーカーを始めた頃に難しいと思った内容はは何でしたか?
ごんたんさん:全てが難しいと思いました。まず、勝てない。今とは違って、その当時は教材みたいのものがほとんどありませんでした。なので、古い書物を買い漁って読んでいました。あと、修羅ポさんも見ていましたよ。ハンドレンジ表を参考にしていました。あとは、ひゃっほう掲示板も見ていましたね。
---普段はどこでポーカーをされているんですか?
ごんたんさん:もっぱらGreenRoomCasinoさんですね。ここは、普段はビリヤードをやるBarなんですよ。そこにポーカーテーブルが2卓置いてあって、週末と祝日はポーカーが開催されるんですね。なので、毎週通っています。プライズも都内の大型トーナメントの参加権利などがあるので、おすすめです。
---ごんたんさんのTwitterアカウントに「@グリーンルーム」とありましたが、お店の方なんですか?
ごんたんさん:店員ではないんですが、WPTで優勝したこともあり、アドバイザーという肩書を頂いています。GreenRoomCasinoさんをきっかけに大きな大会で成績を残せたこともあり、お店に貢献したいと思っています。
------------------<グリーンルームさん情報>------------------
交通手段 | ・南北線直通 埼玉高速鉄道 南鳩ヶ谷駅から徒歩約5分・JR 京浜東北線 西川口駅東口より 国際興行バス( 約15分 ) 西川 01 or 西川 04 バス停 変電所 下車 徒歩約3分・首都高速道路 加賀出口・新郷出口より約10分 ※無料駐車場有り |
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営業時間 | 『まん延防止等重点措置』協力要請に伴い全ての営業日時が不定期となっております。 ご来店前にお電話にてお問い合わせ下さいます様お願い致します |
定休日 | 不定休 |
予算 | 一般 ¥2,000~ 女性 ¥1,500~ 学生 ¥1,500~ |
URL | https://greenroomcasino.crayonsite.net/ |
https://twitter.com/CasinoGreenroom?s=06 | |
https://www.facebook.com/greenroom.shimashima/ |
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---行きつけのお店があるっていいですね。優勝記念トーナメントも開催されていましたよね?
ごんたんさん:そうなんですよ。普段通っていることもあって、お店の方がトーナメントを開催してくれたんですね。嬉しいことに、いつもはだいたい12~14エントリーなんですが、このときはお店初の30エントリーだったんですね。嬉しかったです。埼玉は、アミューズメントカジノが少ないので、グリーンルームさんを流行らせたいと思っています。たくさんの人に遊びに来てほしいですね。今回のように優勝記念トーナメントも開催して頂けるのでアットホームな雰囲気で良いお店ですよ。
--行きつけのお店があるって羨ましいです。先程トナメが主流と伺ったのですが、リングゲームはやられるんですか?
ごんたんさん:リングはオンラインでちょっとやるくらいですね。今はトナメをしっかり学びたいと思っています。最近は、プロのミサワさんを自宅に招いてコーチングしてもらっています。ゆくゆくはリングゲームも強くなりたいですね。
---尊敬するプレイヤーはいますか?
ごんたんさん:つぐ兄さんですね。彼のメンタリズムとか凄い好きです。ライブゲームの醍醐味でもありますよね。先程述べたHUの最後でコールできたところも直感というか、メンタリズムみたいな部分が大きいと思っています。仲間内のメンバーにも「普段なら絶対コールしないよね。」と言われたんですね。あの大舞台だったからこそ、そして、FT前から同卓していたからこそ「前に見たブラフと状況が似ているぞ。チップを出す雰囲気や間が気になる。」と感じてコールできました。
---WPTの優勝を経て、変わったことはありますか?
ごんたんさん:率直に実績ができて、自信になりました。そして、自分の中で「もっと強くなりたい。」という気持ちが強くなりました。また、周囲の友人にも良い刺激をあたえることができたと思っています。ミサワさんの勉強会には友人も参加しています。WPTの優勝を経て、自分も周囲も良い報告に動いていることが嬉しいですね。
<<日本のポーカー界について>>
---ここでちょっと話題を変えて、ポーカー界について聞かせてください。日本のポーカー界について、思うこと感じることはあります。?
ごんたんさん:ポーカー人口が急激に増えていますよね。それが凄くいいことだと思っています。ポーカーは、まだまだ世間的には知られていないので、有名ポーカープレイヤーやポーカー自体がもっと多くの人に知られて、ポーカーの地位が上がることを望みます。近い将来、囲碁や将棋みたいなメジャーなゲームとして取り上げられるといいなと思っています。あとは、ポーカーって、まったく知らない人と同じテーブルに座って、会話が生まれて、知り合いになってと良い意味で出会いの場だと思うんですね。たくさんの人にポーカーを知ってもらいたいと思います。
---日本にカジノができる話がありますが、それについてはどうでしょうか?
ごんたんさん:ポーカー界にとってはいいことですよね。ポーカーの人口も増えているし、一層のポーカー人口拡大のきっかけになると思います。カジノができたら、是非私も行ってみようと思っています。
---本日は、インタビューを受けていただきありがとうございました。
ごんたんさん:こちらこそ、ありがとうございました。都内のアミューズメントカジノや大会に、今後も参加する予定です。会場でお会いしたときは是非声をかけてください。
ごんさん情報
氏名 | ごんたん(twitterはこちら) |
生まれ | 1994年 |
出身 | 埼玉 |
家族構成(2021年8月時点) | 妻と2人暮らし |
ご職業 | 造園関係の会社を経営。 |