修羅への道

修羅男の修羅への道~印象計画~

こんにちは。修羅男です。ポーカーの基礎知識を身に着けた皆さんであれば「次に何を学べば、より強くなれるだろうか。」と考えるのではないでしょうか。修羅男も、あれこれ試行錯誤をして、「どうにか次のレベルに到達したい。」と考えています。この記事では、修羅男が以前よりも強くなったと感じたときの気付きを記載します。参考になる内容があれば、ぜひ真似してみてください。

印象計画とは

印象計画とは、修羅男が勝手に作った造語です。相手に「自分をどう見せるか」を計画的に行うことです。ポーカーの戦略を追い求めると「相手のハンドレンジ」とか「相手のアクションをどう読む。」とか相手にフォーカスしがちです。修羅男は、もう一段強くなるために、「自分がどう見られているか。」を意識するようになりました。

きっかけ

きっかけは、マニラのGGポーカーに行ったときでした。GGポーカーは2019年にできた新しいポーカールームだそうです。プレイヤーは、旅行客というよりも現地・海外のうまい人が多いという印象です。"鉄火場"という人もいました。

修羅男も、ここでプレーしたのですが、6時間プレーして、最初の3時間は「狙われている。」という印象を受けました。そこそこタイトにハンドを絞っていたのですが、プリフロップでレイズして、後ろがコールしてフロップへ。その後、ドンクを打たれたり、チェックレイズをされたり、積極的に攻められた印象です。修羅男は、知らない相手には、オーソドックスなプレーをする傾向にあるので、「相手に強く打たれて、自分のハンドがボードに絡んでいないときは降りる。」というスタンスでプレーをしていました。150BBで入ったものの、40BBに減らすくらい削られました。テーブルでは、明らかに2名のプレイヤーが自分を狙ってきているように感じました。修羅男と積極的にヘッズアップになるようにコールしてきます。

修羅男も、この事実に気づいていたので以下を実施しました。
・モンスタードロー・セット・2ペアがあるときは、積極的にレイズする。
・レイズするときは、とんでもなく大きい額にする。

2ペアのときに相手のベット額の6倍くらいの額でレイズしたところ「おまえはクレイジーか?」と鼻で笑われました。少し悔しい気にもなりましたが、先行投資だと思って我慢しました。この段階から「あいつは、とんでもない額でレイズ返してくるから、無駄に攻めないようにしよう」と思わせることができたと思います。狙ってきて2人も引き続き修羅男とのヘッズアップに持ち込んできましたが、このときは修羅男もハイカードのみでバンバンレイズしていました。結果的には5時間経ったところでプラスに戻すことができ、最後の1時間は狙われることもなく、自分の流れでプレーをすることができました。

印象計画とは

さて、本題に戻って印象計画について記載します。相手に「自分がどう映っているか。」を客観的に判断し、その計画を立てます。

なぜ印象計画を立てるのか?

もし、皆さんとやりあうプレイヤーが自分のハンドとポジションでしか、戦略を変えないプレイヤーであれば、わざわざ印象計画を立てる必要はありません。そういうプレイヤーは、画一的なプレーをする傾向があるので、攻略しやすいと思います。
他プレイヤーの性格やハンド履歴を見て、積極的に攻めてくるプレイヤーや、他プレイヤーの仕草やキャラクターを鑑みてリーリングしてくるプレイヤーには印象計画は有効だと考えます。「あの席のプレイヤーは今までのプレーからすると、こういうプレイヤーだから、〇〇の戦略を取ろう。」と考えてくるので、この裏をかくことができます。こういうプレイヤーは、うまい人が多い印象なのでこういうプレイヤーを出し抜きたいところです。

修羅男の印象計画の立て方

準備① 直近の自分のプレーと対戦履歴

修羅男は主戦場がホームゲームなので、プレーする相手は友人です。そのため、「最後に、この相手とプレーしたときには、自分はチップを取ったか。取られたか。その時、自分はアグレッシブだったか。ブラフをしたか。強いハンドをショーしたか。」を考えます。これは、次に対戦するプレイヤー全員分を思い出します。もし、前回の対戦で修羅男がアグレッシブに戦って相手から大きくチップを取って入れば、相手は「修羅男は、今回もアグレッシブに攻めてくるだろう。ハンドを固めて迎え撃とう。」と考えてくる可能性があります。逆に、修羅男がブラフを多用していて、ブラフキャッチされて大きくチップを失っていた場合、相手は「今回もブラフの可能性が高いから、リバーはコールしよう。」と考えてくる可能性があります。

準備② 参加者同士の対戦履歴

準備①②を経て、印象計画を立てます。修羅男はノートに以下のことを書きます。
<タイムテーブル>
19:00~19:20 アグレッシブ
19:20~20:00 ノーマル
20:00~21:00 ベリータイト
21:00~21:45 アグレッシブ
21:45~22:30 ノーマル
22:30~23:00 タイト

<プレイヤー別プラン>
Aさん:前回、A含みの2ペアで大きくポットを取った。今回はA絡みのボードでは計画してくる可能性あり。
Bさん:前回、強いハンドをショーダウンしている。そのとき、レイズもしていたので、今回はハンドが絡んでなくてもレイズする。


最初の20分は皆が牽制しあっている状況であれば、アグレッシブに攻めることを意識します。

印象計画の実行

ノートに書いたタイムテーブルに沿って、アグレッションを変えてプレーすることを心掛けます。ここのポイントは大きくチップを取ったり、取られたりした後でも、ノートの内容を忠実に守ることです。

もしアグレッシブの時間帯に何もハンドが来なければ、ハンドレンジを広めるし、カードを見ずにブラフレイズすることも行います。
タイトの時間帯は、そこそこ良いハンドでもフォールドしたり、通常3betするハンドもコールで止めます。

うまくいった実例

修羅男は、アグレッシブに攻めてチップを多く増やした後に、タイトな時間帯でした。
UTGの眼鏡さん、リンプイン。
ボタン、コール。
修羅男、SBでハンド確認。

修羅男:(おっ結構強いハンド入った。普通なら6BBくらいのレイズで蹴散らすが、今はタイト時間なので、コールしよう。)
修羅男:コール。
BB :コール。

4人でフロップへ。

修羅男:(Q来たーーー。たぶん買ってるけど、フロップリンプで回っているから、ここはチェックしておいた方が無難。だって、タイト時間帯だし。)
→チェック。
BB:チェック
UTG眼鏡くん:悩んでいる。打ちたそうにしている。
修羅男:「眼鏡君、チェックでいいじゃん。リバー見ようよ。打ったらレイズするよ。」と煽る。
眼鏡君:ベット3BB。
ボタン:フォールド。
修羅男:(眼鏡くんはUTGからのリンプだから、変な2ペアはなさそう。ドローか、Qヒット。ドローなら性格的にはチェックでリバー見に行くでしょ。そうすると、BBが2ペアとかない限りは、俺が勝っている。BBもさすがに持っていればターンから打ち出しそうだから、多分いける。)
→レイズ7BB。
BB:フォールド
眼鏡君:悩む。
修羅男:「チェックで回そうって言ったのに。約束通りレイズしちゃったよ。」とまたも煽る。
眼鏡君:悩んでコール。

<リバー>

修羅男:(ハート3枚目は、めんどくさいカードが落ちた。さて、たぶん勝ってるからベットしてもいいが、ここでレイズ返ってくると結構つらい。ここは、チェックコールラインかな。)
→チェック
眼鏡君:さらに悩む。
修羅男:「ショーダウンしようよ。打ったら、レイズするよ。」とさらに煽る。
眼鏡君:チェック。

<ショーダウン>
修羅男:AQオフ
眼鏡君:KQオフ

眼鏡君:「えっここでAQ出てくるんですか!マジっすか。それはないと思ってました。修羅男さん、ショーダウンすると何でも出てきますね。」

まとめ

今回の記事で言いたかったことは「相手からどう見られているか。」ということと、「計画的に1日のゲームプランを作る」ということです。修羅男は、以前に「ざっくり前半はかたく、後半はアグレッシブに」と決めたことはありましたが、やはり、ゲームに熱くなってくるとそれを実行できません。今回は、ノートに時間帯まで変えて意図的に自分のアグレッシブさを変化させたことと、相手への印象をうまく利用できたことがよかったと思っています。その場で都度、判断をできればそれがベストです。修羅男は、そこまで冷静に自分のアグレッシブさを変化させれないので時間帯を事前に決めるようにしてみました。

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