CBと略されるコンティニュエーションベット。ポーカーをやっていく中で最も重要なスキルと言っても過言ではありません。本記事ではコンティニュエーションベットについて解説していきます。記事の中では"CB"と記載します。
CBとは
プリフロップでアグレッシブ(レイズ・リレイズ)なアクションをしたプレイヤーが、フロップで引き続きベットすることを言います。この時、自分のカードがフロップのカードとうまく絡んでいない時のベットを指すことが一般的です。
例)
自分のハンド:
フロップ:
CBの目的
CBの目的は相手をフォールドさせることです。上に記載した通り、プリフロップでは強いカードを持っていても、フロップ以降はただのハイカードとなることが多々あります。このとき、ターン・リバーでどうにか良いカードを拾うことを目的とするのではなく、フロップで相手をフォールドさせる戦略になります。
CBを打つことができる根拠
根拠①
「ポケットペアでないハンドでフロップのカードが開いたとき、自分のカードがフロップのカードとヒットする確率は約1/3。」と言われています。そのため、相手がヒットしていない可能性は2/3なので、この確率に即した戦略となります。「何もヒットしていない。ドローもない。だから、フォールド。」と考えさせる戦略です。
根拠②
プリフロップでアグレッシブなアクションをしているということは、そのプレイヤーがAAやKKのようなプレミアムハンドを持っている可能性があります。一方、コールをしたプレイヤーはプレミアムハンドを持っていない可能性が高いです。これは、「AAやKKのようなプレミアムハンドでは、レイズ・リレイズを行うことが基本的な戦略」という考えに基づいています。そのため、お互いにヒットしていなそうな2,2,3のようなローボードでもCBに対して相手プレイヤーに「こいつはAAやKKを持っているかもしれない。」と考えさせ、フォールドさせることができる可能性があります。
この考え方は、ルースなプレイヤーよりもタイトなプレイヤーに適用できます。タイトなプレイヤーはハンド絞ってゲームに参加しているので、プレミアムハンドを持っていると思われる可能性が高いからです。
ダブルバレル(セカンドバレル)
フロップでCBを打って、コールされたとします。ターンでも引き続き、ベットを行うことをダブルバレルと呼びます。ダブルバレルもCBと同様に、自分のハンドがハイカードなどヒットしていないときに、相手を降ろすために行う行動です。
これは相手プレイヤーに「2回も続けてベットしているんだから、自分はヒットしているんだ。強いハンドを持っているんだ。」と思わせることを狙ったプレーです。行っていることは弱いハンドでベットをしているブラフなので、失敗すると損失が大きくなります。
経験者同士のプレーになると、CBが当たり前になることもあるので、ダブルバレルが効果的な状況も多くなります。
トリプルバレル(サードバレル)
ダブルバレルを打ってもコールされたときに、リバーで引き続きベットを行うこともトリプルバレルと呼びます。これは相手を降ろしたい一心で行うブラフです。
相手プレイヤーのプレースタイルにもよりますが、ターンのベットもコールされているので、ハンドでは負けていると考えた方がいいです。相手をフォールドさせることができなかった場合は、概ね負けます。また、ポットに大量のチップをベットしているので、損失も非常に大きくなります。