本記事では、テキサスホールでなかなか勝てない、という人のために、見直すべき6つのリーク(弱点)を紹介します。
1.多くのハンドで参加しすぎている
参加率が高すぎるというのは、初心者にとって最もよくあるリーク(弱み)の1つです。勝ち組プレイヤーはおよそ15~30%程度のハンドで参加しています。もちろん、これは平均した値であり、どのハンドで参加できるかということは、ポジションに大きく影響されます。
マージナルなハンドや、投機的なハンド(例えば44や89s)での参加は魅力的に感じるかもしれませんが、フロップ以降で難しい判断を迫られることになります。初心者の間は、一見、まともそうに見える多くの手(例えばKToなど)をマックする勇気を持って、低い参加率を目指しましょう。
適正なハンドレンジはこちらのハンドレンジ表も参考にしてください。
2.ポジションを考慮していない
ポジションはテキサスホールデムのすべてのゲームで最も重要な要素の1つです。
ポジションがある場所では、相手のアクションを推測してアクションするのではなく相手のアクションに対応することができます。最高のポジションであるボタンでは、自分がハンドで勝っている場合には多くのバリューを引き出すことができますし、負けている場合にポットの大きさを抑えることができます。
反対に、早いポジションでは利益は少なく、損失は膨らみがちです。ポジションがある場合は、ない場合と比べてより多くのハンドで参加することが可能です。
3.ベット(レイズ)のサイズが適切でない
ベットサイズがあまりに大きすぎたり、小さすぎるためベット(レイズ)が有効に機能していない場合があります。
よくあるケースで、プリフロップでは自分がオープンレイズする場合は3BB前後がベットの適正額です。また、フロップ以降で例えば100ドルのポットに対して5ドルをベットすることは事実上なんの意味もありません。あなたのハンドが強い場合(バリューベットの場合)は額が小さく利益を取り逃していますし、ブラフベットの場合、ポットの5%の小さなベットに降りてくれるプレイヤーはいません。
ベットサイズを考える際に、オッズの概念を知っておくことが重要ですが、もしオッズをよく理解できていない場合には、ポットの半分~ポットサイズのサイズのベットが、適正なサイズと考えるとよいでしょう。
5.アグレッシブすぎる
テキサスホールデムではアグレッシブにプレイすることが重要ですが、アグレッシブにプレイするべきタイミングを選ぶことは、さらに重要です。相手プレイヤーが強いハンドを持っている可能性が高い場合は、自らベットしていって、ポットを大きくすることは長期的には、負けに繋がります。
次のようなケースでは通常より慎重に判断が必要です。
マルチウェイポットとなった場合
9人以上のが参加しているテーブルでは、そのうちの1人は強いハンドを持っていると考えるべきです。特に、マルチウェイのポット(3人以上が参加するポット)ではトップヒットですらもアグレッシブにプレイするには物足りない場合があります。
ボードが相手のレンジに強くヒットしている場合
相手がUTGからレイズしてきた場合にボードにA,Kが落ちた場合など、相手のハンドレンジにボードが強く絡んでいる可能性が高い場合には慎重にプレイすべきです。
モノトーンボードとなった場合
モノトーンボード(フロップの3枚が同一スート)では、自分がそのスートのAを持ってい無い限りは、ポットを小さくコントロールする方がいい場合が多いです。フラッシュドローでアグレッシブにプレーして、見事フラッシュを引き当てたとしても更に上のフラッシュとぶつかってチップを吐き出すことにもなりかねません。
6.行動から相手に与える情報が多すぎる
初心者の多くは、自分の行動から多くの情報を相手に与えてしまっています。経験豊富なプレイヤーは、それらを非常に正確に読むことができるため、ストリートが進むに連れて自分のハンドを正確に読まれてしまいます。
プリフロップでのベット額がハンドの強さによって異なったり、アクションまでの時間、ライブゲームでは表情や姿勢、発声の仕方、目線などのクセ(テル)から、多くの情報を読まれてしまいます。
表情や身体反応をコントロールすることは難しい場合が多い(そもそも人に指摘してもらわなければ自分で気づくことは難しい)ですがベットサイズやアクションまでの時間はある程度、コントロールすることが出来るはずです。
いかがでしたでしょうか。ポーカーは奥の深いゲームで、時にはトリッキーなプレイも必要です。しかし、なかなか勝ち越すことができないプレイヤーの多くが抱えている基本的な弱点を克服することは重要で、基本を疎かにしては長期的に勝ち越すことはできません。本記事を参考にして、勝ち組になるのための最短距離を進んでいただければと思います!