この記事では、ストラドルというオプションルールについて説明します。リングキャッシュゲームで行われるオプションルールになります。初めて海外カジノに行く人は是非覚えていきましょう。
ストラドルとは
ストラドルとは、プリフロップでSB/BB以外にさらにブラインドを払うことにより、プリフロップのみ一番最後にアクションを行うことができるオプションプレーになります。ハウスルールにもよりますが、基本的にはUTGのポジションに人が行うことが多いです。もしくは、BTNのポジションがの人が行うこともあります。
ストラドルは、通常BBの2倍の額のチップを出します。ハウスルールによっては2.5倍など額が異なることもあります。ストラドルはディーラーがカードを配る前に「ストラドル」と発声し、チップをテーブルに出す必要があります。基本的に1枚でもカードが配られてしまってからではストラドルはできません。
ストラドルの基本的な考え方
ストラドルは期待値が高くないプレーという考え方が一般的です。UTGもBTNも通常であればハンドが弱い場合、わざわざ無理をしてプリフロップでゲームに参加する必要はありません。フォールドしても失うチップはありません。しかし、ストラドルをした場合、自分のハンドを見ない状態でベットしたことになります。周囲のプレイヤーが良いハンドでゲームに参加してきた場合、相対的に弱いハンドでプレーをすることになります。
また、ストラドルをしていないプレイヤーはハンドを絞ることが良いとされています。通常よりもポットが大きい状態でゲームが始まっているので、フロップ以降もポットが大きくなる可能性があります。微妙なハンドでゲームに参加する必要はなく、強いハンドで相手よりも勝率が高い状態でフロップを見に行くことが期待値が高いプレーと言われています。
さらに、ハンドに関して述べるとポットが既に大きくなっていることを考えると、投機的なハンド(スーテッドコネクター、ローポケットペアのセットマイン)の価値が下がると言われています。
UTGからのストラドルについて
UTGからのストラドルが最もオーソドックスです。プレーの流れは以下の図の通りです。
UTGのメリット
UTGのデメリットである「プリフロップでの最初のアクション」を最後にすることができます。また、BTNまでフォールド回った場合、既にブラインドを支払っているSB/BBがコール・レイズをして来ても、SB/BBよりはポジションが良いところでプレーを行うことができます。
UTG以外のメリット
UTG以外のプレイヤーは、"良いハンドが入ったとき"に良いポジションで大きなポットを戦うことができることです。ストラドルが入った状態でレイズを行った場合、通常ストラドルを行ったプレイヤーはコールする傾向が強いです(既に2BBを払っているため)。なので、オリジナルレイザー VS UTGのヘッズアップでフロップを見に行くことが多くなるでしょう。その場合、自分が良いハンドでレイズしているのであれば、「ハンド良し」「ポジション良し」「ポット大きい」状態でフロップ以降戦うことができます。
BTNからのストラドルについて
BTNからストラドルを好むプレイヤーもいるようです。カジノによっては、BTNストラドルを受け付けていないところもあります。 プレーの流れは以下の図の通りです。
BTNのメリット
BTNは最もポジションが良いところで、"更にプリフロップも最後にアクション"でき、"大きなポット"でプレーをすることができます。また、最初にアクションを行わなければいけないSB/BBがフォールドした場合は、SB/BB以外のプレイヤーがフォールドし、結果的にスティールできると言うこともあります。オープンレイズが入ってもポジションがあるので、コールもしやすいです。
BTN以外のメリット
基本的には、UTGのときと同じく、"強いハンド"で"大きなポット"でプレーできることになります。レイズをした際に、BTNに高確率でコールしてもらえることがメリットです(BTNはポジションがあるので、コールする傾向に有り)。もちろん、フロップ以降はBTNよりは悪いポジションでプレーをすることになりますので、そこは注意です。
ダブルストラドル
カジノによっては「ダブルストラドル」を認めるところもあうようです。ダブルストラドルは、UTGがストラドル発声を行ったあとに、UTGの左側のプライヤーが「ダブルストラドル」を発声し、UTGの更に2倍の額を出すことです。