本記事では、テキサス・ホールデムポーカーのトーナメントにおけるスターティングハンド表を紹介します。
言わずもがなですが、ポーカーにおいては状況判断と状況に合わせたプレイの修正が必要不可欠です。本記事で紹介するスターティングハンドについても一つの参考として捉えていただければ幸いです。
リングゲームのハンドレンジ表はこちらも参考にしてください↓
MTTにおけるスターティングハンドガイド
テキサス・ホールデムポーカーにおいてスターティングハンドを選ぶことは重要っです。リングキャッシュゲームでは、タイトにプレーしてコツコツ利益を稼ぐことは正しい戦略の一つですが、トーナメントにおいてはタイトにプレーしすぎるとゲームの進行にチップ量が追いつかず、すぐにプッシュorフォールド(ギャンブルをしなければならない)の状況に追い込まれてしまいます。
この本記事ではトーナメントでどのスターティングハンドをプレーするべきかを説明します。なお、本記事で取り扱うハンドレンジ表はタイト・アグレッシブプレイヤー用のものを想定します。
MTTアーリーポジションからのスターティングハンドレンジ(タイトアグレッシブ)
アーリーポジション(EP)とは、具体的には10人テーブルの場合のUTG、UTG+1、までのプレイヤーを指します。これらのポジションからは通常、非常にタイトなレンジで参加することになります。
EP(アーリーポジション)から参加するハンドは多くがプレミアム級のハンドです。状況にもよりますがトーナメントではリングゲームよりプレイヤーはよりタイトアグレッシブになる傾向があり、それに対応するために悪いポジションからのハンドレンジは大きく絞られることになります。
MTTミドルポジションからのスターティングハンドレンジ(タイトアグレッシブ)
ミドルポジション(MP)とは、具体的には10人テーブルの場合、3人目~6人目のプレイヤーを指します(MP1~4)。これらのポジションでは、EPと比べて2倍程度のハンドでオープンレイズすることが可能ですが、やはり、通常のリングゲームと比べると非常にタイトなレンジであることには変わりがありません。
また、MPの中でもMP1とMP4では若干ハンドレンジを変えることが可能ですのでトーナメントゲームに慣れてきたら調整すると良いでしょう。テーブル状況によりますが、MP4ではATo+,KJo+あたりのハンドで参加することも可能です。
MTTレイトポジションからのスターティングハンドレンジ(タイトアグレッシブ)
レイトポジション(CO,BTN)からは積極的に参加していくことが可能です。トーナメントにおいてはスチールの重要性がリングゲームと比較して高く、レイトポジションでいかにポットを獲得できるかが、チップ量を増やすために重要です。
スーテッドコネクターや低い数字のポケットペアは、ブラフ兼、噛み合ったときのエクイティが大きいためこのポジションからは積極的に参加していくことが可能です。
スターティングハンド表使用時の注意点
先に述べたように、トーナメントの状況は刻一刻と変化するため、スターティングハンドレンジは常にスターティングハンド表に基づいて決められるものではありません。ここでは、ハンドレンジ表使用時の注意点を説明します。
序盤~中盤に使用する
序盤から中盤では各プレイヤーのチップ量に差が少なく、相手プレイヤーのスタイルもわからないため様子を見る意味でもスターティングハンド表に基づいてタイトにプレイすることが有効です。
上記で解説したスターティングハンドは非常にタイトなレンジであるため、ハンドレンジ表を守ってプレイしていれば、弱いハンドでトラブルに巻き込まれて早々に退場。という悲しい状況の大部分を避けることができます。
反対に終盤ではゲームのスピードが早く、相手に関する情報も揃ってきているためどこかでギアを入れ替える必要がでてきます。そのとき、スターティングハンド表をそのまま使うことは難しいです。
スタックが十分にあるときに使用する
トーナメントにおいては各プレイヤーのスタック量が非常に重要です。紹介したハンドレンジ表は少なくとも、10~20 BB以上のスタックがあるときに使用してください。それ以下の場合にはテーブル状況を見てプッシュorフォールドです。
また、ターボトーナメントなど初期スタック量が少なく、ストラクチャーが厳しい場合にはもっと広いレンジで参加していかないと、参加できるハンドが配られず自然死してしまいます。
リングゲームのハンドレンジ表はこちらも参考にしてください↓